老年内科とは

老年内科のイメージ写真

日本老年医学会が認定する老年科専門医である院長が担当します。
一般的な内科と同様に専門領域にこだわらず、高齢者の内科全般を幅広く診療していきます。
当診療科は高齢者を対象にした診療科ですので、日本老年医学会が発行する健康長寿診療ハンドブックによるCGA7やDSM-5,ICD-7を用いた客観的評価で、加齢がきっかけとなって起きる症状や病気を中心に診療していきます。

よくみられる病気としては、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、同疾患による動脈硬化の促進によって併発する重度な合併症(虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)、脳血管障害(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)など)のほか、認知症、加齢に伴って起きやすくなる筋力の低下(サルコペニア)、関節・骨の変形による疾患(変形性関節症、骨粗しょう症)があります。
また、不眠症等の睡眠障害、肺炎(誤嚥性肺炎)など、日常生活を過ごす中で起きやすい疾患についても対応いたします。

以下のような症状があれば、一度ご受診ください(例)

  • 症状がひとつではないので、適切な診療科がわからない
  • 物忘れがひどくなっている
  • 体力の衰え、筋力の低下が気になる
  • 歩行時に体が安定せず、転びそうになることがよくある
  • 現在、複数以上の診療科を受診している
  • 服用する薬の量が多くて困っている 等

老年内科で取り扱う主な疾患(例)

  • 認知症(アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症)
  • パーキンソン病(パーキンソン症候群)
  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 骨粗しょう症
  • 睡眠障害(不眠症 等)
  • 脳血管障害(脳梗塞 等)
  • 虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)
  • 嚥下機能低下による誤嚥性肺炎 など

ポリファーマシーにも対応

年を経るにしたがって薬を飲む量が増えていくという患者さまも少なくありません。
このように定期的に多くの薬物を服用していることを多剤併用(ポリファーマシー)と呼びます。
ちなみにポリファーマシーの状態で6種類以上の薬剤を服用すると副作用の症状が出やすいと言われています。

薬の数が多いことは悪いわけではありません。それらは必要とされているので、数種類の薬を飲み続けるわけですが、それによって飲み忘れる可能性も高くなります。
この場合、医師は効果がないと考え、新たな薬を追加してしまう。これによって、副作用の頻度が高くなることがあります。

このような状態にならないよう、当院では些細なことでも気軽に患者さまが話せる雰囲気を大切にしています。
遠慮なくご相談ください。